平成26年 7月
熱中症について

なぜ、お年寄りは熱中症になりやすいのでしょうか?
●体内の水分不足
体の中の水分量も若者と比べると低いため、脱水状態に陥りやすくなっています。
また、体の老廃物を排出する際に、たくさんの尿を必要とします。

●暑さに対する調整機能の低下
高齢者は体温調節機能が低下しているため、体に熱がたまりやすくなります。
暑い時には、若年者よりも循環系への負担が大きくなります。

●暑さを感じにくい
暑さやのどの渇きを感じにくくなるなど、体が出しているSOS信号に気づきにくくなっています。

●頑固・無理をする
「周りに迷惑を掛けたくない」「体が冷えるのが嫌」「夏は暑いもんだ。多少は我慢」など、ついつい無理をしたり、自分の生活スタイルを変えないことがあります。 しかし、体が加齢で変化しているように、真夏日や熱帯夜の増加など、以前より夏は暑くなっています。
今までと同じ夏の過ごし方では、対処しきれないことを理解する必要があります。
熱中症を防ぐ方法として バンドーグループの取り組み
こまめに水分補給をする
普通に食事ができていて、たくさん汗をかいてないときは水や麦茶で対応しております。
冷たい飲み物を摂りすぎることで、体調を崩さないよう注意しています。 また冷たい飲み物を好まない入居者様もいますので常温の水や温めのお茶など好みに合わせた対応をしています。
部屋の温度を測る
加齢により、若者よりも温度の変化に気づきにくいです。 バンドーでは体感に頼らず、毎日決まった時間に温度を確認、チェック表に書き込むことで職員が室内の正確な湿度・温度を把握し、快適な環境を提供するよう努めております。
部屋の風通しをよくする
天気がいい日は窓を開けて換気をしております 。
外の温度が高い時は効果が少なく、かえって室温が上がることもあるので扇風機や送風機を活用し、部屋の空気を動かしています。
その他の取り組み
自身の生活スタイルを尊重し、厚着をしがちな方へは通気性のよい肌着を着用するようお声掛けをしたりしています。 また午前中の涼しい時間を活用して、体操や散歩をすることで体力が衰えないようにしています。
汗をかいた時は着替えを促すのはもちろんですが、足浴や清拭をすることでリフレッシュしていただいております。
水分補給については「形態」を変えることにも取り組んでおります。 お茶などを製氷皿で凍らせてシャーベット状にしてみたり、利尿効果の高い野菜やトマトなどのゼリーや寒天を提供し、楽しみながら体温調整をしております。